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976話

宋楚詞の通報すると聞いて、関飛は笑った。

彼は郭易秦の部下であり、唐王市局に行ったところで「欽差」のように丁重にもてなされるのに、まして秦少本人なら尚更だ。

ただ唐王の警察（そして公的機関の上層部も含め）は秦少が神通宅配便グループ本部に来ていることを知らないだけだ。もし知っていれば、きっと手の中の仕事を放り出してでも、駆けつけて付き添い、業務報告などをすることだろう。

どんな時代にも、特別な立場の人々が必ずいる。その人はあなたを昇進させる力はないかもしれないが、あなたを一気に地位から引きずり下ろし、果ては牢獄に入れることさえ造作もないのだ。

間違いなく、郭易秦たちはそういう特別な身分と地位を持...