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960話

大雨は明け方四時まで降り続け、ようやくその猛威を収めた。

朝七時には、澄み渡る青空に白い雲が浮かび、空気の質は心地よいほど良かった。ただ湿度がやや高く、正午頃には蒸し暑くなるだろう。

エアコンの効いた部屋のベッドで、薄い絹の掛け布団を抱いて眠る陸寧には、そんなことを考える余裕はなかった。

藍黛娃の言った通りだった。今や両者は一時的な同盟関係にあり、彼女は男の味を初めて知った超セクシーな美女。今や美女の誘惑に対する抵抗力が極めて低い陸寧には、彼女が正気の状態で、一晩中彼女と激しく愛し合わない理由などなかった。

まさに「雷は電に助けられ、雨は風に勢いづく」というように、昨夜の三時間以上に及...