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817話

善行を口にすると、聞いていて違和感を覚えるものだ。それもまた、一つの境地だろう。

陸寧のこのような答えを聞いた後、張翼は彼との会話を続ける意欲を完全に失い、山を下りようとしたところで、韓妙が大きく息を切らしながら登ってくるのを見た。

せっかく息も絶え絶えになりながら登ってきた秘書に、すぐさま下山するよう言うわけにもいかないだろう?

それでは、あまりにも残酷すぎる。

生まれつき残酷な上司など、良い上司とは言えない——張翼は仕方なく陸寧の後ろについて、ゆっくりとあの小さな道観の跡地へと歩を進めた。

「お客様がいらっしゃいましたよ、みんな出てきて歓迎...