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765話

林舞児の抑えた泣き声が廊下に消えていくと、陸寧は手を止めた。

葉明媚はまるで麺のように、彼の腕の中でぐったりと、陸寧の首に必死にしがみついたまま、震える声で喘ぎ続けていた。

彼女の満月のような丸い尻は、陸寧の手によって真っ赤に腫れ上がり、幾重にも重なった指の跡は、まるでいたずら好きな子どもが赤いクレヨンでそこに思うがままに落書きしたかのようだった。

キラキラと輝く汗の雫が、葉明媚の白玉のような背中を伝わって流れ落ちていた。

部屋中には、彼女が興奮して分泌した物質の淫靡な匂いが漂っていた。

痛みと快楽が同時に訪れる——それこそが葉明媚の今の感覚を表す言葉だった。

否定できないのは、陸...