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760話

錦上添花、それは中華の人々が最も好んで行うことだ。

本来なら怖気づいて漏らすはずの燕春来が、陸寧によって大慈善家として称えられるのを見て、楼宇湘は呆然とする中、突然これが楼家の名声を高める機会だと気づいた。

拍手がやや落ち着くと、楼宇湘は即座に立ち上がり、小さな高台へと足早に歩み寄った。

「まあ、宇湘も大慈善家になるつもり?」

心配事から完全に解放された葉明媚は、微笑みの中に本来の貴婦人としての気品を再び漂わせていた。

「四嫂、妹は明珠の人間ではありませんが、このような慈善の盛事に際して、どうして四嫂に独占させておけましょうか?」

楼...