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726話

陸寧も好きではなかった。

彼は、記憶を取り戻して国に帰ってから、すっかり別人になってしまったと感じていた。

もはや以前のように、日向の草原に寝転がって、足を組んで草の茎を咥え、「十八摸」を歌うことはなく、家の中にいることを好むようになった。

できれば隅っこに隠れて、まるでカメレオンのようにゆっくりと眼球を動かし、それでいて軽い風に揺れるカーテンが何回揺れたかまで鋭く捉えることができる。

彼は太陽を嫌うようになり、夜空の下で星を見ながら、自分を暗闇に隠す静かな喜びを感じるようになった。

陸寧をさらに怖がらせたのは、彼が陽光を嫌い、暗闇を好むだけでなく、心の底から女性を拒絶するようになっ...