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709話

これは本物の赤い蛇ではなく、鮮血だった。

虚ろな目をしたパンペイは、口の端から血が流れ出て痒みを感じたのか、思わず軽く咳き込んだ。「コホッ——ぷっ！」

その咳込みと同時に、細かい肉片を含んだ鮮血が、スプレーのように彼の口から噴き出し、ロウ・ユーシャンの顔面に飛び散った。

「きゃあ！」

ロウ・ユーシャンが本能的に悲鳴を上げた時、パンペイはようやくゆっくりと地面に崩れ落ちた。

腰は曲がらず、頭だけが先に垂れ下がった。

額がロウ・ユーシャンの白いテニスシューズに触れると、彼の体全体がゆっくりと横に倒れていった。

彼の背中の中心には、はっきりとした掌の形の痕が残っていた。

「はっきりと...