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704話

頭がはっきりしていれば、どんな外部からの干渉を受けても問題にはならないはずだ。

問題は、間違いなく「転生」を経験した陸寧が、今の自分の力なら人間の魂の奥底に潜むあの悪魔を抑え込めると思っていたことだった。

だが、宋楚詞が一方だけ刺繍靴を履き（もう片方の白い素足は裸足のまま、冷たい地面に触れていても気にせず）、哀しげな白狐になりきり胡旋舞を踊る姿を見た瞬間、彼は魂の奥底から湧き上がる切迫した衝動を抑えきれなくなった。

その瞬間、天にかけて誓ってもいい、陸寧は完全に理性を失っていた。低く唸り声を上げると、大門を思い切り押し開け、明らかに邪悪な存在と化した小さな宋妹妹を取り押さえようとした。

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