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59話

林武は本当に更生する気でいるようだ。そうでなければ、こんなに熱心に事業を起こそうとはしないだろう。

この数日間、彼は宅配の仕事を利用して街中を歩き回り、店を開くのに最適な場所を探していた。そして最終的に、二階建ての店舗を気に入った。

一階は改装して穀物油の展示場にし(穀物油の他に、雑穀や胡桃、竜眼などの乾物も扱うつもりだった)、裏の小さな中庭を倉庫に、二階をオフィススペースにするつもりだった。

特に林武の心を掴んだのは、それが外市の唐王への接待所だった場所だということだ(もう廃止されて今は空いている。そうでなければ林武もそこに目をつけなかっただろう)。

しかし責任者(孫という副科長)か...