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564話

「馬鹿でもわかることだが、今回のイギリス行きで草案協定を探す任務がどれほど危険か。」

結局あちらはロシア本土ではなく、相手はさらに西伯グループに劣らぬ、いやそれ以上の実力を持つ鉄山帝国グループ、あの悪名高い吸血鬼組織だ。

遺伝子組み換え農作物で他国の人々を苦しめる吸血鬼どもは、ポスタフが緊急会議を開く前にすでに先回りして、草案協定の捜索に人員を配置し、やってくるロシア人に対して罠を張り巡らせているに違いない。

誰が担当しようと、今回のイギリス行きは危険だらけになるだろう。

そうでなければ、ポスタフたちも世界最高峰のヴォルフ傭兵団を高額で雇うなどという決断はしなかっただろう。

それでも...