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546話

骸骨の山を見た瞬間、陳婉約は呼吸が荒くなり、全身の力が抜けていった。二人の艶陰使が彼女を放すと、泥のように地面に崩れ落ちた。

積み上げられた頭蓋骨は、五十個ほどもあった。

大半は既に黒ずんでいたが、まだ数個は腐りきっていない肉片が付着し、耐え難い悪臭を放っていた。二人の艶陰使でさえ我慢できず、ましてや陳婉約のことなど気にする余裕もなく、さっさと踵を返して出て行った。

もしカーチュシャがここにいたなら、きっと一目で分かっただろう。この二十平方メートルほどの洞窟こそ、彼女が十八年間を過ごした場所だということを。

洞窟の外の長い通路の両側には、小さな穴がいくつもあった。かつてそこには「蚯蚓(...