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507話

陸寧は水暗影を見つける前から、北朝の人々から「聞き出した」情報によると、地下古城は全部で三層に分かれていた。

各層は百メートル以上の深さがあり、古城遺跡は第二層に位置していた。

彼らがエレベーターの縦穴を伝って最下層へ直接行こうとしたとき、強い地震が発生し、縦穴の下部が崩壊して大きな岩がいくつか通路を塞いでしまった。彼らは仕方なく崩落箇所から這い出て、第二層へ出ることになった。

その時、陸寧はまだ最後の層へどう行くべきか頭を悩ませていたが、思いがけないことに水暗影が龍の椅子に惹きつけられ、少しの間足を止めたことで敵を引き寄せてしまい、彼は仕掛けを作動させて身を翻し、ここへ落ちることになっ...