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490話

千年以上前の地震によって、扶余古城は地下二百メートル以上の深さに沈んだが、半島特有の地殻プレートの影響で、その下に巨大なピラミッド状の空間が形成された。

このピラミッドは下に行くほど広くなる構造だ。

古城の真下、最上層の空間は直径が約一キロメートル程度だが、第二層に至ると直径は三キロメートルにまで拡大している。

扶余古城の下部、つまりピラミッドの底部は、第二層の少なくとも三倍以上の直径を持つ。

これこそ自然が生み出した神秘の造形であり、人々を魅了してやまない。

ある人が言ったように、もし北朝鮮がこの古城を発見した後に観光地として開発していたら、莫大な経済的利益を生み出せただろう。

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