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480話

人が致命的な危険に常に晒されている環境で、目の前の道を照らす灯りが突然消えたということは、彼らの侵入がすでに発覚したことを意味していた。

本当の危険は、灯りが消えたこの瞬間から始まったのだ。

陸寧はもちろんそれを理解していたからこそ、本能的に岩壁に身を寄せ、陌刀を構えた。

燕四道長の声が届いた。「解きなさい」

別にあなたに言われなくても、刀を包んでいる布を解かなきゃいけないことくらい分かってるよ——陸寧はそう思いながら苦笑し、目を閉じて手探りで陌刀を縛っている麻紐を探り当てた。軽く引っ張ると、布はするりと落ちた。

すぐさま、冷たく鋭い殺気が、鋭利な刃から漂い始めた。

良い刀だ。

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