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45話

商御卿はゆっくりと目を開いた。

その眼差しは茫然としながらも恐怖を宿し、朝方目を覚ましたばかりでも、あの恐ろしい光景を忘れることはできなかった。

彼女は天井を見つめ、長い間目を動かそうともしなかった。まるで顔を動かせば、あの不気味な笑顔が見えてしまうかのように。幸い、朝の光がすでにカーテンに映り、夜が明けていた。

未明に現れたあの恐ろしい笑顔が、夢の中の幻覚だったのか、それとも実際に存在したものなのかはわからないが、夜が明けると共に消え去り、商御卿に耐え難い精神的プレッシャーだけを残していった。

かつてはあんなに凛々しかった商警官が、こんなに短い期間で憔悴してし...