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448話

彼岸花、彼岸に咲き、花のみ見え、葉は見えず！

花が千年咲き、千年散り、花と葉は生々世々すれ違い、永遠に相見えることなし。

春分の前後三日に咲く彼岸花は春彼岸と呼ばれ、秋分の前後三日は秋彼岸と呼ばれる。

彼岸花は黄泉にのみ咲き、黄泉路の唯一の景色である。

この世では、彼岸花の名を聞くのみで、その姿を見ることはない。

だからそれは冥界にのみ存在し、伝説の中にのみ存在するもの。しかし潘龍語が「地下の黄泉に咲く」と言った瞬間、宋楚詞はこの花のことを思い出し、思わず口にしたのだ。

「そう、彼岸花だ」

潘龍語は突然青ざめた宋楚詞の顔を見つめ、優しい眼差しに哀れみの色が浮かんだかと思うと、すぐに目を...