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408話

楼宇湘が唐王に神通快递集団を視察に来たのは、純粋に宁耀集団のバックにいる大物に顔を立てるためであり、実際には協力する誠意などまったくなかった。

むしろ、この機会に気分転換で遊びに出てきたというべきだろう。

なにしろ帝皇集団は中華最高峰の民間財閥であり、楼宇湘が付き合う相手といえば、宁耀集団の背後にいる大物(実際は花小妖の表向きの代理人)のような人物ばかり。資産がたった一、二億程度の宋楚词など、彼女の目には蟻とさほど変わらない存在でしかなかった。

本来、楼宇湘は神通快递の本社を形だけ見学し、適当な理由をつけて「また機会があれば協力しましょう」と謝るつもりだった。それで宁耀集団への面子は保て...