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396話

やはり地図だ。

地図に刻まれた地域の形は、どこなのか陸寧は気にせず、そこに書かれた注釈文字だけを見た。漢字に似た東洋の文字だった。

誰がこんな地図を私に送ってきたんだろう?

陸寧は少し不思議に思いながら再び封筒を手に取り、裏表を注意深く調べてみると、ようやく発送元の住所が唐王市内(最初は気づかなかった)の南山区だと分かった。

面白いな、最近はやたらと南山区と縁があるようだ。

陸寧は少し笑うと、封筒を丸めてゴミ箱に投げ入れ、座って地図をじっくりと眺め始めた。

これは何十倍にも拡大された地図だった。

簡単に言えば、今流行りの電子地図のように、指で広げれば村や道路、目立つ建物まで見える...