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38話

陸先生はずっと思っていた。女というものは、生まれつき骨の髄まで馬鹿な因子を持っていると。

美しければ美しいほど、傲慢であればあるほど、その症状は顕著になる。

宋楚詞を例に挙げれば、たった半日のうちに七回も電話をかけてきて彼を事務室に呼びつけ、彼女のために奉仕するよう要求した。内容と言えばゴミ捨てや、彼女に呼ばれた部下にお茶を注ぐことなどだ。

普段は何でも手際よくこなす陸アシスタントだが、事務室に入った途端、不器用になってしまう。いわゆる景徳鎮製のティーカップを、午前中だけで五つも割ってしまったという——

さらに事務室を訪れる全ての人に、自分は宋副社長の特別アシスタントだと自己紹介し、明らかに宋...