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321話

陸寧が予想した通り、神通エクスプレスの国際物流部門では、現在急速に人員を増やしているところだった。

羅小玉の副社長という立場なら、一人を送り込んで仕事をさせるのは、これ以上なく簡単なことだった。

しかも、陸寧の要求はまったく高くなかった。ただ莫北北を基層社員として働かせるだけだった。

そして莫北北本人と言えば、美しく可愛らしい見た目に加え、世間知らずの純真さを持ち合わせていた。こんな清純な女の子を嫌う人などいないだろう。

だから、陸寧が意図を伝えると、羅小玉はほとんど躊躇うことなく、すぐに承諾したのだった。

「ありがとうございます、羅副社長!」

傍らに立ち、両手の指で服の裾をぎゅっ...