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202話

山羊の提案を聞いて、例の艶陰使とやらを試してみろと言われ、陸寧は口を開いて罵倒しようとした。

しかし、言葉が口元まで来たところで飲み込んだ。何かを思い出したように、冷たい声で尋ねた。「胡さんよ、当時お前が『陰陽合』を手に入れた後、わざわざ俺の前で自慢して、どれほど素晴らしいものかを吹聴して、俺の好奇心を煽ったのは——最初から俺を利用して、あの艶陰使とやらに対抗させるつもりだったんじゃないのか?」

歓喜禅とは男女が共に修行する房中術の一種の通称に過ぎない。山羊が見つけたその歓喜禅の古書は、正式名称を『陰陽合小乗天経』という。

向こうの山羊は黙り込み、ただ気まずそうに笑うだけだった。

それ...