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1418話

一人の人物が張良華の視界に入ってきた。

最後に同類を見たのは、数日前の川辺だったが、まるで何世紀も経ったかのように長く感じられた。

人気のない砂漠に足を踏み入れ、十日以上も独りで歩き続けた者だけが、かつては目障りだった人混みや往来する車の流れが、こんなにも親しく、愛おしく思えることを心から実感できるのだろう。

結局のところ、人という生き物は群れで暮らす動物であり、ただ隠遁した高士だけが孤独を楽しむことができるのだ。

こうして一人で歩き、空の白い雲と足音だけを伴侶とする日々は、孤独と単調さで人を狂わせるほどだった。張良華はどれほど生きているものを見たいと願っていた...