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1375話

「朝になったね」

陸寧の声が、布団の下から聞こえてきた。

布団は小さな山のように盛り上がっていた。それは水暗影が彼女の長い脚で陸寧の首を絡めていたからだ。姿勢は決して上品とは言えないが、若者たちが最も好む体勢だった。

「知ってるわ」

水暗影は怠惰な声で答えた。元々少し掠れた磁性のある声が、さらに掠れて、もちろんより魅力的に響いた。「あなたが暴れてる時に、もう太陽が昇るのを見たわ」

「僕が暴れたせいだって?」

「そう言うってことは、私のせいだって言いたいわけ?」

「君のせいじゃない、僕のせいだよ」

「それならまだマシね」

水...