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1323話

夜の11時、陸寧が再び医務室を出たとき、その表情は明らかに良くなっていた。眉目の端々に言い表せないほどの解放感が漂い、まるで千斤の重荷を下ろしたかのようだった。

実際、そのとおりだった。

葉明媚が自分の叔母だと知って以来、陸寧は人倫道徳の恥辱の柱に釘付けにされたような気分だった。足元では炎が燃え盛り、まるで悪魔に喉を掴まれているようで、この件を思い出すたびに息苦しさと心の乱れを感じていた。

どんな理由をつけようとも、葉明媚との関係は自分のせいではないと言い聞かせても、事実は事実であり、どんな理由でも変えることはできなかった。

今はもういい。

実は彼と葉明媚の間には、あの息詰まるような...