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1305話

真の呼吸が合うとは、動きでもなく、視線の交わりでもない。

心で通じ合うことだ。

山原百代と漠北北が慌ただしい状況の中でも、まるで水が流れるように息の合った連携を見せ、超一流の高手である昆崙を自分の身を守るのに精一杯にさせたのは、彼女たちに最大の共通点があったからだ:魔性だ。

忍者が山原百代のような境地に達するには、物心つく前から残酷な訓練を受け、幼い心が歪められ、神経が鋼線のように強靭になっていなければならない。糞溜めに隠れて蛆のわいた死体を食べることさえも、彼女は平然と行えるのだ。

これが魔性でないとすれば、この世に魔と呼べるものなど存在しないだろう。

漠北北についても、彼女が偽者で...