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1301話

十二支の者たちは正道を歩んでいなかった。容姿が醜いだけでなく、争いの際に使う武器も一般的な十八般武器ではなかった。例えば、鼠が使うのは伸縮する二本の鋼爪だった。

その鋼爪は腕の長さが約三十センチほどだが、使用時には突然さらに三十センチ伸びる。鼠と対峙した多くの武芸者たちは、この奇怪な外門の武器の前で不意を突かれ、軽傷なら肉を一片削がれ、重傷なら眼球や喉などの急所が引き裂かれた。

鼠はこの鋼爪を頼りに大きな名声を得て、「鬼見愁」とも呼ばれるようになった。

鬼でさえ彼に会えば憂いを抱くというわけだが——漠北北はそうではなかった。

奇怪な道を極めるなら、暗黒世界から来た者に敵う者はいないだろ...