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128話

この蚓は、頭を切り落とされた老九のように、汚らしい体つきをしていたが、ずっと強靭になっていた。

彼の指示に従い、陸寧は水暗影を彼の足元に置くと、顔に被っていた灰色の布を手で取り払った。

布を外した彼を見て、蚓は彼も気が変わったのだと思い、不満げに罵った。「ふざけんなよ、爺さんがさっき誰か遊ぶか聞いたら、みんな嫌だって言ったくせに、今になって爺さんが遊ぼうってなったら、この間抜け野郎が…お、お前は誰だ!?」

蚓は言葉の途中で、陸寧が仲間ではないことに気づき、すぐに大きく驚き、本能的に彼が誰なのか尋ねた。

陸寧は自分が誰かなど説明する気もなく、相手が状況を把握する前に、手を上げて一発、強く彼のこめ...