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1165話

郭易秦という人物に対して、陸寧はまったく好感を抱いていなかった。

かつて陸寧が北朝の地下古城で「犠牲」になった後、龍頭は西北のあの邪悪な力を引き寄せるため、わざわざ郭易秦に陸寧の振りをさせ、世界中を騒がせていた。

結果、他人を騙すことはできず、逆に林二と驢馬を羅布泊へ引き寄せてしまった。

驢馬の賢さに気づいた郭易秦は殺意を抱いたが、幸い鉄遼がその場にいて、驢馬も十分に機敏だったため、一目散に逃げ出して命拾いした。

陸寧と驢馬は生死を共にする兄弟で、鶏の首を切って血を飲み、誓いを立てていた——自分の兄弟を殺そうとする者を許せるわけがない。

その後、郭易秦は燕春来と楼宇湘と共謀して昆侖を...