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1076話

陸寧は花小妖の好意を丁重に断った。

荊の道が待つ破滅への道であっても、花小妖と共に逃げ出し、おとぎ話のような幸せな生活を送る臆病者にはなりたくなかった。

花小妖は深く失望し、落胆した様子で小さな声で尋ねた。「どうして？私があなたを利用して、心を深く傷つけたから？それとも宋楚詞たちを見捨てられないから？前に進めば死ぬかもしれないと知っていても、彼らの側で死にたいの？」

「俺にもわからないよ」

陸寧は苦笑いしながら、再び後頭部を掻いた。「たぶん、これが俺の宿命なんだろう。俺はね、穏やかな生活に安住するタイプじゃないんだ。砂糖のように甘い生活を送るなんて、まるで小鳥を籠に閉じ込めるようなもの。毎...