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1065話

老人を敬い若者を慈しみ、人助けを喜びとするのは中華民族の伝統的美徳である。

陸寧もそれに深く同意していたが、しかし「見知らぬ」鶴髪の老婆を家に迎え入れ、祖母として祀り上げ、老後の面倒を見るなど、絶対に嫌だった。

どれほど老人を敬うとしても、限度というものがあるだろう?

そこで問題が生じる。白虹が自分の言うほど年を取っていないのではないかと陸寧は今や強く疑っていたが(玉面鮫人は自ら三百五十七歳と称していたのだ)、彼女が二十数年前に龍頭の子供を産んだというのは、事実である可能性があった。

もし彼女が陳婉約のように、漠北北ほどの娘がいながらも、なお妖艶に人の命を奪うことができるなら、陸寧も受け入れら...