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988話

彼女のバッグを持ち、彼女を支えながらVIPルームを出ると、ホールにいる人々の好奇と羨望が入り混じった視線が一筋、二人に注がれた。エレベーターに着くと、ドアを開け、5階のボタンを押した。すぐに5階の客室フロアに到着した。

「お手伝いしましょうか？」カウンターに座っていた従業員が慌てて立ち上がり、すでに足がふらついている李羨羨を見ながら呉総祥に尋ねた。

「ああ、5088号室を開けてくれないか」呉総祥が言った。

従業員はカードキーを取り出し、5088号室のドアを開けると、呉総祥は李羨羨を支えながら部屋に入った。

「最近の若い子は、本当に自分を大切にしないわね！」従業員は部屋を出て、ドアを閉め...