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981話

二人の男はたちまち魂を奪われ、東西南北も分からなくなった。

「これは心からの言葉ですよ……呉書記、こんな優秀な人材は、ぜひとも育てなければなりませんな！」組織を担当する劉書記が李羨羨をじっと見つめ、目で呉総祥を暗示するように流し見て言った。

「育てるなんて、おこがましいですが、できる範囲でのお世話なら当然させていただきます。一つには弟の嫁ですし、二つには私たちの村でこれほど優秀な女性は本当に貴重ですから。ただ、村の支部書記に過ぎない私では力不足で、面倒を見るというなら、やはり郷の指導部の皆様にご尽力いただかなければ」と呉総祥は言った。これは確かに本当のことだ。一村の支部書記に、村民の面倒を...