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883話

「防犯用の格子を取り付けようと思っていて、手配をお願いしたいんですが」李羨羨は言いながら、椅子を持ってきて呉綜祥に座るよう勧めた。

「それなら、問題ないよ。いつから取り付け始める予定なんだい?」呉綜祥は腰を下ろして尋ねた。

実は、彼は今回もこの件のためにわざわざ来たのだった。昼には妻から聞いていた。呉雄峰が李羨羨にお金を送ってきて、防犯用の格子を取り付ける準備をしているということを。

もちろん、彼自身がこういった作業をするわけではないが、人を紹介することはできる。仲介者として、彼はそれほど多くの金を稼ぐつもりはなかった。結局は自分のいとこだから。だがタバコ一箱分くらいは何とか稼げるだろう...