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870話

妙桃の部屋は二階にあり、貯水池に面した側にあった。彼女の居間のすぐ隣には浴室とトイレがある。三人が階段を上ると、遠くから浴室のシャワーの「シュッシュッ」という音が聞こえてきた。言うまでもなく、どこかの尼僧が入浴中に違いなかった。

妙桃の部屋に入ると、10平方メートルほどの空間に二つのベッドが置かれ、入り口から奥の窓まで一本のワイヤーが張られていた。そのワイヤーには女性たちのブラジャーやパンツ、そして数着の質素な僧衣がかけられていた。

彼女たちの生活も普通の人とあまり変わらないんだな、と李羨羨は思った。以前、尼僧は胸を縛るものだと聞いたことがあったが、今はもうそうではないらしい。

「小羨、...