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862話

「李羨羨の姑が言った。

田舎での最高のもてなしといえば、地鶏の煮込みに自家製のおかず数品、腕の良い女主人ならお漬物も添えられれば申し分ない。それこそ都会の珍味よりもずっと心地よく味わえるものだ。

「小羨、庭から白菜を摘んできておくれ」蒋翠英は李羨羨に頼んだ。忙しくて手が回らない時でもなければ、普段は嫁に何かを頼むことはなかった。

「はい、唐辛子も少し摘んだ方がいいですか？」李羨羨はすぐに立ち上がり、小さな籠を手に取って尋ねた。

「ええ、少し摘んでおいで」蒋翠英が答えた。湘菜の特徴といえば、やはり唐辛子は欠かせない。

李羨羨は籠を提げて菜園へと向かい、補丁もそれを見て慌てて後を追った。畑の野菜は...