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715話

孔謝方がトイレに向かって歩いてくるのを見て、李羨羨は怯えてドアの後ろに隠れた。

孔謝方がトイレに入ると同時に、羅毕芬も入ってきた。

そうでなければ、孔謝方はドアを閉めるつもりだったから、ドアの後ろに隠れていた李羨羨の存在がバレてしまうところだった。

トイレットペーパーを少し引きちぎって拭いた後、彼女に無理しないようにと言い残して、孔謝方は立ち去った。

孔謝方がVIP健康ジムを出ていくと、李羨羨はようやくドアの後ろから出てきた。

羅毕芬を見つめながら、李羨羨は尋ねた。「どうだった?」

「彼、あんな風にするの好きみたい」

「それなら私の方法が正しかったってことね」

「でも、なんだか不安なの」羅毕芬...