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706話

「生まれてから、両親は私を女の子として育て、よく可愛いドレスを買って着せていました」

「幼稚園から小学校、中学校まで、女の子とほとんど変わらない格好をしていました。中学に上がる直前になってようやく長い髪を切り、男の子の服を着て学校に通うようになりました」

「自分が男の子だということは分かっていましたが、当時は本当に受け入れられなかったんです。でも、現実の世界に生きているということも分かっていたので、ずっとその事実を受け入れようと努力してきました」

「その後、家では女の子として、外では男の子としての格好をする習慣がつきました。そうすることでしか、少しマシな気持ちになれなかったんです」

少し間を置...