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701話

袁柳の言葉を聞いて、李羡羡は自分が間違っていたかのような気分になった。

可哀想な様子の袁柳を見て、李羡羡は尋ねた。「このコスプレ、誰のなの?」

「不知火舞だよ」

その四文字を聞いて、李羡羡はぎょっとした。

明らかに、彼女は袁柳が自分に不知火舞のコスプレをさせようとしているとは思っていなかった。

以前、学校で赤練のコスプレをした時、楽菲菲は彼女が不知火舞のコスプレに向いていると言っていたのだ。

あの時の李羡羡はちょっとやってみたい気持ちがあった。今、不知火舞のコスプレをする機会ができたので、もちろん試してみたいという気持ちもある。

ただ、二人きりということもあり、李羡羡は袁柳が彼女...