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654話

「前回はソファ、今回は窓の前ね」

「どの窓?」

「こっちのこれ」

「それはダメよ」韋芸は言った。「この窓は向かいのビルに面していて、簡単に誰かに見られてしまうわ」

「こんなに遠いのに、見たところで何も見えないよ」

「そんなリスクは冒せないわ」

「僕は平気なのに、何を怖がってるの?」

「こういうことで一番怖がるのは、実は女なのよ」

「つまらないな!」

「はいはい」笑い声を漏らした韋芸は言った。「寧社長がもっとお客様を紹介してくれるなら、私はきっと林社長のご要望に応えますわ」

そう言いながら、韋芸はすでに窓に向かって歩き出していた。

窓の前に立つと、韋芸は丸みを帯びたヒップを突き出した。

その光景...