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558話

「彼女にいつ会えるか聞いてみるわ」携帯の受話器を押さえながら、劉紅梅が尋ねた。「今すぐ試したい?それとも別の日にする?」

「今にしよう」

「じゃあ、学校の近くのホテルで?」

「もっと遠い方がいい。知り合いの学生に見られたくないから」

「じゃあ、おじさんがどこにいるか聞いてみるわ。迎えに来てもらうから」

「車持ってるの?」

「ええ、それにかなりハンサムよ」

趙揚に場所を伝えた後、劉紅梅と薛熙熙は雑談を始めた。

一方の趙揚は、ちょうど学校内をぶらついていたので、すぐに駐車場へと向かった。

こうして向こうから来る女の子を、趙揚が見逃すはずがなかった。

彼は今年は本当にツイているとしか...