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496話

「そんなことはないよ」

「自分の妻のキャリアすら応援できないくせに、そんなことないなんて言える顔があるの?」

「今夜はその話はやめようよ」

「ちょっと洗ってくるね」

妻のその言葉を聞いて、陸涛は明かりをつけた。

ベッドから降りた李羨羨は何も身につけずにドアの方へ歩いていく。

その様子を見た陸涛は慌てて声をかけた。「服!」

「忘れてた」少し恥ずかしそうに李羨羨は言った。「ごめんね、おじさんがうちに泊まってるのこと、すっかり忘れるところだった」

「それは忘れちゃダメだよ。彼に君の体を見られるわけにはいかないんだ、わかる?」

「もちろんわかってるよ」

夫に微笑みかけてから、李羨羨はようやく服を着始め...