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451話

「金がないんだ」

「それなら警察を呼ぶよ!」

「少しだけあるから、全部彼女に送るよ」

趙揚の許可を得て、男はトイレから出てきた。

男が劉紅梅にお金を送金する際、趙揚はしっかりと見ていた。

男が劉紅梅に二千二百元を送金したのを見て、趙揚は何も言わなかった。

男が携帯をポケットに戻そうとした時、メッセージ音を聞いた趙揚はその携帯を奪い取った。

男はメッセージ通知を設定していたため、メッセージを開いた趙揚は、その工商銀行カードにまだ三万二千元の残高があることを確認した。

それを見て、趙揚は言った。「三万元を俺の学生に送れ」

「これは恐喝だぞ!」

「三万元が惜しくて、数年間刑務所に入る方がいいのか?」...