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44話

鄧潔はこの度はさすがに虎口を脱することは難しいだろうと思っていた。しかし予想外にも、呂明徳は怒るどころか、にこにこと彼女を見つめ、ひと言言った。

「鄧先生、無理に手を出さないでほしいというなら、それでもいい。下着を置いていってくれれば」

「え?下着?」

呂明徳の言葉に、鄧潔は訳が分からなくなった。でも実際に手を出されなければ、下着どころか、裸で見られたとしても構わないと思った。

鄧潔は言われた通りにし、そして呂明徳から次の指示を受けた。

呂明徳は鄧潔が下着を脱ぐ様子を見ながら、内なる欲望を抑え続けていた。これまでの経験から、鄧潔のような人妻は少しずつ堕としていくべきだと理解していた。...