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411話

スケッチに過ぎないというのに、本当にリアルだ。特にあの目は、まるで話しかけてきそうなほど生き生きとしている。

描かれた髪の毛も本物そのもので、一本一本がはっきりと分かるほどだ。

もちろん、ポートレートスケッチなので、素描用紙には李羨羨の頭部だけが描かれている。

ただ、素描用紙の下方には、一本の弧線が見えた。それは彼女の胸元のラインに対応するものだろう。

この速写を見て、李羨羨はどんどん気に入っていった。

彼女は、顧西北というこのがっちりした体格の人がこんなに素晴らしい画力を持っているとは、思いもしなかった。

目を輝かせ笑顔の李羨羨を見て、顧西北は尋ねた。「気に入った？」

「うん」李羨羨は言った...