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38話

義母が婿に対してこんな曖昧な行動をとったのに、鄧潔はまったく気づいていなかった。あの柔らかく娇なしい胸が周超の顔を息苦しくさせるまで、ようやく手を放したのだ。この時の周超は戸惑いの他に、突然義母から受けた優しさに、心臓が少しばかり高鳴っていた。

「小超、部屋に行って服を脱いで。お母さんが薬を塗ってあげるから」鄧潔の声は普段になく優しく、娘と蘇大宇が急に帰ってくるかもしれないことも気にせず、まるで妻が夫を気遣うような口調だった。

周超は小さな傷だから大丈夫だと言おうとしたが、義母の突然の優しさに、何故か断ることができず、少しばかりの期待を胸に上着を脱いで部屋に戻り、ベッドに横たわった。

婿...