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366話

「違うの……」

「こっちを向くな、後ろからするから」

宋飛龍のその言葉を聞いて、李羨羨はさらに恐怖を感じた。

彼女が恐怖で体が硬直している間に、宋飛龍はすでに彼女のズボンを脱がせていた。

その時、李羨羨は夫が言っていたことを思い出した。

土曜日の夜、KTVの個室で夫とビデオ通話をしていた時のこと。

二人で公共の場所で親密になっている時に、もし夫が大男に倒されて、その大男が彼女に手を出そうとしたらどうするかという話題があった。

その時、夫が教えてくれた方法はシンプルだった。男の急所を蹴ればいい、そこは男性にとって最も弱い部分だと言っていた。

夫のその言葉で、李羨羨はすぐに考えがまとまった。

「実...