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335話

職業服姿で一層セクシーで大人びた李羨羨を見て、周和は笑みを浮かべながら言った。「座って、座って」

周和は執務机ではなく、応接テーブルに座っていたため、李羨羨は周和の隣に腰を下ろした。

距離が近かったせいで、周和は李羨羨の体から漂う淡い香りを嗅ぎ取った。

その香りは化粧品からではなく、肌そのものから発せられるもので、周和はそれだけで少し興奮を覚えていた。

李羨羨の整った太ももに一瞥をくれながら、茶杯を手に取った周和は一気に飲み干した。

李羨羨がお茶に手をつけていないのを見て、周和は言った。「飲みなよ、いいものだから」

その言葉に促され、李羨羨は茶杯を取り上げ、小さく一口だけ啜った。

その...