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287話

ソファに座ってから二分も経たないうちに、趙揚は主寝室へ入っていった。

彼の目的は李羨羨のクローゼットを見ることではなく、小型カメラの設置場所を物色することだった。

彼はベッドを撮影できる位置、それもベッドの足元からの角度を希望していた。

そうなると、小型カメラを設置できる場所は二箇所しかなかった。

エアコンの室内機に隠すか、キャビネットの中に隠すかだ。

キャビネットがちょうどベッドの足元に向かい合っているため、趙揚は当然、小型カメラをキャビネットに隠したいと考えていた。

キャビネットの扉はガラス製で、十分な透明度があるため、覗き見る際の鮮明さは保証されていた。

ただ一つ厄介なのは...