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19話

しかし今日、娘婿の彼女への気遣いや思いやり、そして風呂場で真っ先に彼女にバスタオルを巻いてあげて下心を出さなかったことで、鄧潔の心の中の壁はほとんど取り払われていた。忙しく立ち回る娘婿を見つめる彼女の目には、柔らかな感情が浮かんでいた。その直後、周超は再び彼女を抱き上げてベッドへと運んだ。娘婿の優しくも力強い腕の中にいることで、どういうわけか胸がどきどきして仕方がなかった。特に娘婿が気遣って布団をかけてくれた時には、さらに心臓が激しく鼓動した。

無意識のうちに、「もし夫がこんな風に自分に接してくれたら、どんなによかったか」という思いが頭をよぎった。

「お母さん、何もなければ僕はもう出ますね...