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171話

「まだ信じないの?」

「後で何が起きたか全く覚えていないの。個室で彼と話していたことしか覚えてないわ」

「それは記憶が飛ぶって言うんだ。酒を飲み過ぎた時の普通の反応だけど、最も怖い反応でもある。もし俺が間に合わなかったら、あの男に犯されていただけじゃなく、目が覚めてもその事実すら思い出せなかったかもしれない」

「何度も言っただろう、女の子は外で酒を控えるべきだって。なのにお前は完全に酔っ払ってしまった」

「おじさん、ごめんなさい。私が悪かったわ」

「今後は覚えておけ。飲めないなら飲むな、特に他の男の前ではな」

「覚えておくわ」

言い終わるや否や、李羨羨は突然ベッドの端に身を乗り出し、えずき始め...